小学生の実験にぴったりなダイソーの「子ども実験シリーズ」。
すべて100円で、全13種類販売されています。
私もいくつか実験や工作をしてみたんですが、大人でも結構楽しめるんですよ。
簡単な工作実験ばかりなので夏休みの自由研究にも使えます!
先日ダイソーをのぞいたら、新しい実験キット2種類が追加されてました!
No.14「指紋を採取してみよう!」とNo.15「つかめる水をつくろう!」です。
今回は「つかめる水をつくろう!」の実験のご報告です。
色をつけてみたり、マル以外の形を作ってみたり、面白かったですよ!
基本の実験のやり方や応用、感想やコツをまとめました。
ダイソーの実験セットに新キット!
ダイソーの子ども実験シリーズは、いろんな実験が体験出来る100円キット。
対象年齢は8歳以上や10歳以上と、小学生向けの実験内容になっています。
100円なのでキット内容は必要最低限で、乾電池や接着剤などの家庭にありそうなものは入っていません。
例えば今回の「つかめる水」には、家庭にはまず無い薬品が2種類入っていますが、ペットボトルは自分で用意してねといった感じです。
実験によっては、中身これだけ?と思うものや、いっぱい入ってる〜とびっくりするものもあって、正直、差が激しい気もするんですが、ちょっとおもしろうそうな実験が多くてつい買ってしまうんですよね。
そして、付属の解説書が100円にしてはなかなかよくできてるんじゃないかと思ってます。
工作の作り方や実験の仕方はもちろん、なぜこうなるのかとか、仕組みとか、こんなことしてみよう(発展研究)とか、キットによって様々な解説が付いています。
ではそろそろ、新しく追加されたダイソーの実験キットの一つ、No.15「つかめる水をつくろう!」を始めましょう〜。
キットの内容は、
●アルギン酸ナトリウム粉末 1袋
●乳酸カルシウム粉末 1袋
●スポイト 1個
●解説書 1枚
キット以外で用意するものは、
●空のペットボトル 2本
●あみじゃくし
●ボウル 2個
●耐熱計量カップ(耐熱は40度程度でOK)
●ぬるいお湯 150ml
●水 1400ml
※計量カップは、大抵のものは40度程度は大丈夫なはずなので、特別耐熱性の高いものが必要ということではないです。
※あみじゃくしがなくても手で代用できます。
つかめる水の実験セット 作り方は?
では、「つかめる水」実験開始!
1. アルギン酸ナトリウム粉末とぬるいお湯(人肌程度)150mlをペットボトルに入れる。
ぬるいお湯は手を入れてあったかいと思う温度でOK。
ペットボトルがなかったので水筒を使いました。
※今回使用する薬品は食品添加物などだったので、水筒使っても後できれいに洗えば大丈夫だよねってことで。
2. ペットボトルのフタをしっかりしめて、アルギン酸ナトリウムが溶けるまでよく振る(約10分)。
とろとろでなかなか溶けないので、ミキサーを使うと楽ですよ!
振り始めてなかなか溶けないなあ〜と思ったら、約10分も振るとは・・・。
最初は上の写真の感じでほんと、ぜんっぜん溶けないんですよ、ここが一番大変かも。
3. 粉末が溶けたら、液体から泡が消えて半透明になるまで約20分置く。
ようやく溶けたと思ったら今度は20分も放置ですよ。
この実験、意外と時間がかかりそう。
お昼ご飯を食べてるうちに、30分くらい放置してました。
まだ泡が残ってる気もしますが、半透明ってこれくらい?
4. もう1本のペットボトルに乳酸カルシウム粉末と水400mlを入れ、フタを閉めて溶けるまでよく振る。
今度は1分くらいで溶けます。
5. ボウルに4の乳酸カルシウム水を入れ、別のボウルに水1000mlを入れる。
別ボウルの水はできあがったつかめる水を入れるだけなので、1000mlじゃなくても大丈夫ですよ〜(大きめのボウルにいっぱい程度)。
6. 3のアルギン酸ナトリウム水をスポイトで吸い取って、乳酸カルシウム水のボウルに1滴ずつ落とす。
ペットボトルに入ったままだとスポイトで吸い取りにくいので、別のボウルに移すとやりやすくなります。
で、ポットンポットンと・・・。
透明だから写真じゃ見えないですね。
7. つかめる水を指でそっと触って固まっていたらあみじゃくしですくい、水が入ったボウルに入れる。
あみじゃくしがなければ手でもできますが、小さくてすべるのでつかみにくいですね〜。
つかめる水できました!
ちっちゃっ!
しかも中に泡がいっぱい入ってるし。
持った感触は、プニュンプニュン。
(写真は次に紹介する方法で色をつけたものです)
つかめる水応用編
●色をつけてみる
解説書に「絵の具で色をつけてみよう」とあったので、食紅と食緑で作ってみました。
少量の水で溶いた食紅にアルギン酸ナトリウム水を入れて、しっかり混ぜます。
スポイトに取るのが面倒だったので、スプーンからポットン!
あ、色が溶け出してしまった・・・。
スプーンで高い位置から落としたためか、ヒトダマみたいのができました〜。
おもしろ〜い。
●形を変えてみる
ん?落とし方で形が変わるということは?
スポイトで線を引くように落とし入れてみると・・・。
謎の生物ができた〜。
ぬるぬるの透明ミミズ〜。
でも透明できれい!
●大きく作ってみる
解説書によると、別容器にアルギン酸ナトリウム水を入れて凍らせ、乳酸カルシウム水に入れて溶けるまで待つ、とあります。
やってみました。
プリンカップでアルギン酸ナトリウム水を凍らせて、乳酸カルシウム水に入れる。
ついでに、シリコンのグミ型でハートやウサちゃんも凍らせてみました。
おお〜、なんか周りが溶けて透明になってきましたよ。
出来上がり〜。
ん〜、ちょっと透明感が足りなくて、水っぽくないけど、面白い。
膨張してウサちゃんがくまちゃんになりましたが、いろんな形でもできることがわかりました。
でもこれ、溶けるまで乳酸カルシウム水に入れていたためか、膜が厚くなって表面がシワシワ。
水の透明感がなくなっちゃいましたね。
もう少し早めに水に引き上げればよかったのかも。
●中になんか入れてみる
上の冷凍方法で、中に一円玉(適当なものがなかったので)を封入してみることにしました。
凍らせている間に一円玉が沈んだり浮いたりしないよう、アルギン酸ナトリウム水を半量凍らせた上に一円玉を置いてもう半量流し込んで冷凍しました。
できました〜。
プルプルの中に一円玉。
さっきよりも透明感もありますね。
中は液体なので一円玉が動くかと思ったんですが、はっきりわかるほどは動かなかったのが残念。
つかめる水のコツや注意点は?
つかめる水の原理は、アルギン酸ナトリウムが乳酸カルシウムに触れることで化学反応を起こし、表面に膜ができることで水が包まれたようになるんですね。
人工イクラや人工キャビアもこの原理を応用したものだそうですよ。
つかめる水は、アルギン酸ナトリウム水の大きさや乳酸カルシウム水に漬ける時間で固さが変わります。
乳酸カルシウム水から引き上げる時間を変えて、弾力を比較する研究もできますね。
つかめる水のコツは?
●きれいな丸にするには
スポイトで落とす時は、水面に近いところから落とすときれいな丸になります。
逆に高いところから落としたり、1滴以上落としてみたり、いろいろ試してみてくださいね。
●大きなつかめる水を作る方法
また、今回のキットの説明書では、大きなつかめる水を作るのは、別容器に入れて凍らせるという方法でした。
調べてみると、スプーンやおたまにアルギン酸ナトリウム水を注いで、乳酸カルシウム水にそっと入れるという方法もあるようです。
●透明度を高めるには
説明書にはアルギン酸ナトリウムを溶かした後、約20分放置すると書いてありましたが、できたつかめる水には泡がたくさん入っていました。
実は片付ける前に残ったアルギン酸ナトリウム水を一気に乳酸カルシウム水に入れてみたんですが、こんなのができました。
めちゃくちゃ透明度高いです。
流れる水っぽいのもつかめますよ〜。
これは、アルギン酸ナトリウムを最初に溶かした時から3時間くらい経ってます。
上の一円玉入りが透明度が高かったのも、時間が経ったものを凍らせたからかも?
なので、透明度の高いものを作りたい場合は、かなり時間を置いてからがおすすめです!
あと、乳酸カルシウム水に長く入れると膜が厚くなって透明度が低くなるようです。
まとめ
当ブログ内の100均商品を使った自由研究関連の記事は、こちらのまとめから読むことができます!
ダイソーの「子ども実験シリーズ」は去年(2016年)に13種類発売されて、今年はどうなるのかな〜?と思っていたんですが、昨年のものがそのまま継続されているようでした。
しかも人気の実験キットは品切れのまま、補充される気配もなかったので、このまま終了なのかな?と思って残念だったんですが、新しいキットが追加されてうれしい〜。
(2018年追記:先日、品切れになっていたキットが追加されているのを発見しました。よかった〜)
これからもどんどん出していただきたいですね!
100円のキットを使っての実験ではありますが、子供が面白いと思えるものを見つけるいいきっかけになるかもしれませんよ。
親子で楽しく実験してみてくださいね。
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